岩手名物 わんこそば
こんにちは、
北舘製麺 通販スタッフの北舘です。
「岩手名物 わんこそば」をご存知ですか?
「わんこ」とは岩手の方言で「お椀」のこと。
ひとくち分のそばが入ったお椀を空にすると
お給仕さんが次々とお椀にそばを入れ、
何杯もおかわりをしながら食べるのが「わんこそば」です。
お腹がいっぱいになっても、
お椀に蓋をしない限りは食べることをやめられません。
お椀が空になるとお給仕さんが素早くそばを入れてくるので
蓋をするタイミングがなかなか難しく、
お給仕さんとの駆け引きがわんこそばの楽しみのひとつでもあります。
わんこそばのそば自体は普通のそばと違いはありませんが、
その独特な食べ方で大勢で楽しく賑やかに食べられるのが魅力です。
そのひとつをご紹介しましょう。
かつて岩手の山村では田植えや稲刈り、
お祭りや婚礼などで大勢の人が地主の家に集まる宴会で、
宴会の最後にそばを振る舞う習慣がありました。
そばはどんなに大きな鍋で茹でても10人前程度が限界で、
一度にお客さま全員分のそばは茹で上げられません。
そこで一度に茹で上げられる分のそばを人数分のお椀に小分けしてお出しし、
その間に次のそばを茹でてまた小分けしてお客さまにお出しする。
こうしたおかわりをすすめる食べ方が
現在のわんこそばの形になったと考えられています。
わんこそば大会が開催されてからは大食いのイメージがあるわんこそばですが、
本来はお客さまをおもてなしする心から生まれた「おもてなし料理」なのです。